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来週の東京公演 [講談]

さて、1月20日~24日に東京の高円寺HACOにて5日連続講談会を開催します。
チラシはいつもお馴染み藤本和也さんです。
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半年に一度、現在、私自身の集大成として、
また、未来の私を想像して頂くために、首都で公演を行っています。

有難いことに「ビビンパの会」様に協賛を頂きまして、
「東京かわら版」に広告を出すことが出来ました。
広告を出したからといって、すぐに動員に繋がるとは思いませんが、
スケジュール欄を見ていて、非常に目につことは確かです。
感謝しております。

もし、講談師もお客さんも、日本に講談定席が必要だと心底思っているならば、
すでに定席が存在し、運営されているはずです。
定席がいまだにないというのは、それを必要としていない社会であり、そういう時代なのでしょう。

そんな時代に連続公演をします。
時流に合っていないのは百も承知です。
講談師としてやりたいから、
交通費を掛けて、宿泊費を掛けて、東京まで行ってやるのです。

時代遅れですが、お付き合い頂けたら、有難いです。
古き良き講釈場の雰囲気が少しでも体験で出来れば、
そして、講談定席があった方がいいなと、少しでも思って頂けましたら幸いです。
ゲストの方々も張り切って舞台を勤めてくれると思いますので、濃密な空間になると思います。

開演時間はいつも悩みます。

私と同世代で、会社に勤めている方にも来て欲しいという願いを込めて、
若干遅めになっています。
しかし、当然、19時の方が良いという方もいて、
いや昼が良いという方もいたり、
土日じゃないとダメだという方がいて、
全ての方の希望に添えないのですが、
色々と考えながら、この時間になりました。
また次回は変更するかも分かりません。

オランダに行った時に、20時からの公演が結構あって、
遅め時間の公演もいいなあと思いました。
オランダでは、家族で食事をとって、それから公演などに出かけるそうです。
だから、20時という開演時間だそうです。
おそらくは、朝も日本よりも遅いと思いますが。

一日だけでも楽しめるようになっていますので、一度足を運んで頂けましたら幸いです。

1/20(月)~24(金)
第2回『上方講談本格派』~「初代快楽亭ブラック」続き読みの会~
ブラック没後90年特別企画
会場/高円寺HACO
開場/19:00 開演/19:30
料金/予約2500円・当日3000円・通し券9000円
出演/
20日(月)
旭堂南湖「探偵講談1」「武田信玄」「お楽しみ」
ゲスト・芦辺拓(作家)「探偵講談とは」・宝井梅湯
21日(火)
旭堂南湖「探偵講談2」「大高源吾」「お楽しみ」
ゲスト・宝井琴柑
22日(水)
旭堂南湖「探偵講談3」「怪談・真景累ヶ淵」「お楽しみ」
ゲスト・一龍斎貞鏡
23日(木)
旭堂南湖「探偵講談4」「ホームズ 唇のねじれた男」「お楽しみ」
ゲスト・神田京子
24日(金)
旭堂南湖「探偵講談5」「祝島 原発反対三十年」「お楽しみ」
ゲスト・宝井一凜

全日開演前の19:10頃からマル秘対談もあります。

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初代快楽亭ブラックリスペクト企画があります。 [講談]

『初代快楽亭ブラック没後90年特別企画』徳徳亭連続講談席~
会場/徳徳亭
料金/前売1500円・当日2000円

第1回 1/11(土)開場/13:30 開演/14:00
出演/旭堂南湖「発端・フランス革命で巴里脱出」、「お楽しみ」

第2回1/13(月・祝)開場/13:30 開演/14:00
出演/旭堂南湖「佳境・男爵と娘の結婚」、「お楽しみ」

第3回1/15(水)開場/18:30 開演/19:00
出演/旭堂南湖「大団円・テムズ川の悲劇」、「お楽しみ」

初代快楽亭ブラック没後90年企画です。
初代ブラックは名人・三遊亭円朝と同時期に活躍した英国人の芸人です。
落語家という印象が強い快楽亭ブラックですが、松林伯円という講談師の弟子なのです。
ブラックの作品は落語というよりもむしろ講談です。
現代では、初代ブラック作品を上演している人はほとんどいません。
その功績を再評価する企画です。

初代快楽亭ブラックとはどんな人?

1858年12月22日、オーストラリア出身。本名はヘンリー・ジェイムズ・ブラック。
英人ブラック、快楽亭ブラック、石井ブラックを名乗る。
父親は幕末時代の日本で発行されていた英字新聞の記者。
父を追って来日し、明治、大正時代に活躍した講談師、落語家、奇術師、ミステリ作家。
ブラックの「幻燈」という作品は掌紋を犯罪証拠として扱った作品。
現代では掌紋(指紋)が犯罪証拠になることは誰でも知っていますが当時は一般的事実ではなく、
世界的にも先駆的であった為、江戸川乱歩が大絶賛。
ちなみに初代は変態ではありません。

「探偵講談」(ブラック作)はこんな作品です。

フランス革命の時代。
主人公はフランス人の沢辺男爵。
原作のママです。当時は、日本の観客に分かりやすいように外国人でも日本人名になっています。
沢辺男爵はイギリスに亡命。
そこである女を女房にしたが、やがて、妻を置き去りにして、フランスに帰国。
沢辺男爵は酷いですね。
男爵で立派なのはじゃがいもぐらいです。
後に残された妻は双子の男の子を産んだが、貧しさで育てきれずに一人は捨て子に。
捨てられたのは丈治。金貸しのところに奉公します。
親元に残ったのは次郎吉。こいつはごろつき。
ここで犯罪事件が起きる。
双子ならではの驚愕のトリックを見破れるか!
(簡単に見破れると思います)

三日連続公演じゃないのはなぜですか?

よく聞かれる質問ですが、毎日だとしんどいので、一日ずつ休憩を入れました。
昼、昼、夜公演の三日間です。
お間違いなく。

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2014年 年頭のご挨拶 [講談]

あけましておめでとうございます。
本年もどうか宜しくお願いします。
皆様にとってよき一年になりますよう心からお祈り申し上げます。

さて、今年は第一番目にやるべきことは、
講談本を出版することです。

原稿は揃っているのですが、細かい手直しがあり、その手直しをするところで、ずっと停滞をしており、一向に仕上がりません。
一月は大阪、東京と初代ブラック企画公演が続きますので、ちょっと時間が取れそうにありませんが、
二月中には何が何でも仕上がる所存です。

そして二つ目は、
6月25日(水)、7月2日(水)、7月9日(水)に京都芸術センターで講談会をします。

「上方講談」という言葉がありますが、
上方とは京都、大阪を指します。

大阪では公演をしておりましたが、
京都ではほとんど講談会をやっておりませんでした。
今年から京都でもやってみることにしました。
タイトルは「滅びゆく伝統芸能」~絶滅危惧種・講談の修羅場読み~
です。
ちょっと刺激的なタイトルですが、実際、百年前、五十年前に比べると明らかに衰退しております。
「講談師ただいま24人」という本が出版されたのが1968年(昭和43年)。
それから45年。
確かに人数は増えてましたが、
講談定席「本牧亭」もなくなり、
何より、世間一般の方々の「講談」という芸能に対する認知度が、
当時に比べると、非常に低くなっています。

芸能として認知していないものは、
絶対に聞きに行かないですよね。
「講談を聞いてみよう」
という発想が浮かばないんですから。
このままでは本当に滅んでしまいます。
少しでも聞いて頂くきっかけを増やしたい。
この公演では、講談の特徴である修羅場読みの面白さを知って頂こうと思っています。
三週連続で行いまして、好評でしたら、来年からも定期的に続けて行きたいです。

そして三つ目は、「差別と表現」をテーマに講談会を開催します。
昨年、ヘイトスピーチという言葉を知りました。
差別のない世界は素晴らしいと誰もが知っているはずなのに、
時代が変われば、新しい差別が生まれます。
そうではなく、やはり差別のない世界で生きていきたい。
そういう思いを高座の上で語り続けたいです。

そして同時に、講談に出てくる差別用語を表現として守りたい。

講談の舞台となるのは、様々な時代ですが、
多いのが、戦国時代や江戸時代でしょうか。
江戸時代には、ご存知の通り身分差別がありました。
その江戸時代を描く物語に、やはり差別用語は出てきます。
当時は差別があり、それほど意識せずに、只今では差別用語と言われる言葉を喋っておりました。

伝統的な講談の物語の中にあって、
その差別用語に必然性があり、
他の言葉に言い換えが出来ない場合は、
その言葉を使っても良いと私は思っています。

それが言葉というもので、
それが伝統芸能だと思います。

だから、お客さんも、
講談の物語に、差別用語が出てきた時、
前後の文脈、物語の必然性などとを理解しないで、
ただただ、その言葉だけを抜き出して、
「差別用語だから使ってはいけない」
と批判しないでほしいです。

そういうことを考えるきっかけになればと思って「差別と表現」をテーマにした講談会を開催します。

その他では、
一般の方々が実際に講談にチャレンジする「講談ワークショップ」も定期的に続けています。
講談は誰でも出来ます。
実際にやってみると楽しいですよ。

そして、今年は、今まで以上に日本全国あちらこちらで講談をやりたいです。

講談が好きだ。
講談を広めたい。
講談を名で聞く機会をもっと作りたい。
等々。
大阪以外に住まいをしている方々に、地域寄席を開催して欲しいです。
地域寄席開催に、私も協力させて頂きます。
私の願いはただ二つ、
講談を知らない方々に生の講談を聞いて欲しい。
その地域寄席を長く続けて欲しい。
半年に一度でも、年に一度でも結構です。
私も出来る限りの協力はさせて頂きますので、
地域寄席の世話人となって応援して下さい。
ちょっとでも、やってみたいと思った方は、「地域寄席の相談」というタイトルで南湖までメールを送って下さい。
宜しくお願いします。

昨年も一門の先輩方にはたくさんお世話になりました。
また、東京の琴梅先生、貞山先生にご指導を頂きまして、
講談の面白さ、奥深さを学びました。
本当に有難いことです。

昨年は講談のお稽古をしている時がこの上ない喜びであり、楽しい時間でした。
本来は高座の上が一番となれば良いのでしょうが、
まだその自信はありません。
稽古を繰り返し繰り返しすること。
それが楽しくて仕方がありません。
そして、稽古を繰り返すことによって、亀の歩み以上にゆっくりですが、腕が上がっていくのを感じます。
目指す頂点は遥かに高く、まだその麓にも達していませんが、
生涯、努力を続けます。

今年も一歩一歩精進したいと思います。
どうか長い目で見守って頂けましたら幸いです。
宜しくお願いします。

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四十歳の決意 その四 結論として [講談]

私のよく知っているお子さんで、
三歳になるのですが、
非常に講談が好きなのです。

このお子さんの家には、
壁にひらがなで書いた講談の台本が貼ってあり、
この子供も、
自主的に、
「講談の稽古するわ」
と言って、お稽古をするそうです。

将来の大名人かもしれません。

例えば、
スポーツ、芸術、芸能に携わる職業で、
世界的な活躍をする人物は、
幼少の頃から、その職業に触れていて、練習をしています。

例えば、
イチロー選手は、私と同じ年ですが、
小学校の頃から、野球をやっています。

ゴルフの石川遼選手は、六歳からゴルフを始めています。

卓球の福原愛選手は、三歳から卓球を始めています。

囲碁の井山裕太さんは、五歳から囲碁をやっているそうです。

だから、我が息子は、
お子さんだったのが、息子って書いてしまいましたが、

小学生時代から、高座に上がり、
小学生卒業と同時にプロ入り、
中学校は義務教育ですから、一応、卒業するとして、
高校は行かずに、講談一筋で生きればいいんじゃないでしょうか。

勿論、職業選択の自由もあり、
本人の意志を尊重します。

それを十分に理解した上で、あえて言いますが、
未来の為です。

十代前半で入門して、記憶力の一番良い時期に、
数学や物理の法則よりも、膨大な伝統的な講談の物語を頭に入れる方が、
本人の役に立つんじゃないでしょうか。

本人が講談の世界に入れば、
滅びつつある講談を未来に受け継ぎ、
やがて、国の宝となり、日本の為、未来の為になるんじゃないでしょうか。

小学校から野球を始めても、
全員が、イチロー選手のようになれる訳ではありませんが、
講談は人数がいないのです。
日本の人口の百万人に一人もいないのです。

講談が好きになって、
日本の未来を考えてくれたらなあと思います。

当面の目標は、
全日本小学生講談大会を六連覇することです。
ライバルが現れることを願っています。

そんなことを言いながら、
中学生の息子が反抗期に、
「講談師になんかならへん。公務員になってやる」
なんて言って、私が、
「それだけはやめてくれ」
という会話があるかも分かりません。

まあ、それでも構わないのです。
講談を幼少の頃から稽古することに、
人生でマイナスになるようなことは、これっぽっちもないのですから。

講談師になっても、
世襲のメリットはほとんどなく、
ただ、私の釈台と着物と、膨大な講談の資料が、粗大ごみにならないだけです。

安定しない、
世間に認知されていない職業を生業とするのは、
困難が多々あるでしょうが、
それでもやってみると、面白いし、奥が深い。

人生を賭けて、講談師として生きるのは、素晴らしいことだと思います。

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四十歳の決意 その三 暴論 [講談]

これはあくまで暴論です。

現在、日本にニートは六十万人以上いるのです。
学校にも行かない、
働かない、
職業訓練もしない。

それが六十万人以上。

なぜでしょうか。

職業選択の時、
日本は、インドのような世襲ではありませんから、
好きな職業を自由に選ぶことが出来ます。

これが難しい。
自分に適している職業とは何か。
そんなことは働いてみないと分からないのじゃないか。

私は講談師に向いているのか、向いていないのか分かりません。

それでも続けているのは、
講談が好きだから。
講談という文化を未来に繋げたいと思っているから。
未来の日本にも講談が必要だと思っているから。

未来の為に。
ただそれだけです。

だからもう、
とりあえず、ニートは全員、講談師になってみたらどうでしょうか。

講談師になるには、国家資格もいりません。
本人が名乗れば、その日から、講談師です。

六十万人が一気に講談師になれば、
講談も復興するんじゃないかと思っています。

はい、暴論でした。

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四十歳の決意 その二 インドに学ぶ [講談]

インドにはカースト制度というものがあり、
これが身分差別になっていて、
現在は、廃止されています。
それでも長年続いてきた影響はいまだに残っています。

現在では、「カースト」と言わずに、「サマージ」というそうです。
サマージは何かと言いますと、
職業組合のこと。
講談師組合であったり、講談師協会というようなもの。

インドの職業選択は、
現在では、変わりつつあるのですが、
やはり依然として世襲が多いようです。

インドにも講談師のような語り部がいて、
ポトゥと言いまして、
一人の芸人が、絵巻物を見せながら、リズムよく、物語を語っていきます。

日本の紙芝居に近いのかも分かりません。

インドでは、
職業は世襲でしたから、このポトゥのやはり代々世襲で、物語を受け継いできました。
親子だけではなく、
親類一同も同じ職業です。
その同じ職業で、一緒に村に住んで、「サマージ」という組合を組織しているのです。
親から子へ、
物語、語り方、そして、絵の描き方を教えるそうです。

ところが、
海外から観光客が来ると、
この芸能に興味を持ち、
何かお土産に買って帰りたいと思い、
声や物語は持ち帰れないので、絵を買って帰ります。

絵がよく売れる。
すると、親は子に、語りを教えるのを止めて、絵の描き方だけを教えるようになるそうです。
絵が売れて、それで生活が出来るのですから、
難しい語りをわざわざ教えなくても良い。

ですから、インドでも、講談というのは、絶滅寸前だそうです。
世界的に、講談というのは、滅ぶ運命にあるのかも分かりません。

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四十歳の決意 その一 未来の為に [講談]

四十歳になりました。
光陰矢の如しで、アッという間に歳を取っていきます。

後十年、二十年と、講談を続けていけば、
何とか一人前の講談師になれるんじゃないかと思っておりますが、
まだまだ下手なので、高座から下りる度毎に、嫌になりますが、
去年よりは少し上達しておりますので、
希望がないわけではなく、
未来に向けて、続けていくしかないと思っています。

どうか末永く応援して頂けますと有難いです。

さて、私自身が精進し続けるのは、当然として、
次に未来の為に、考えているのは、後継者を育成すること。

講談という芸能は、とにかく時間がかかり、
一朝一夕に身につくものではありません。

幼少の頃から、講談に親しんで、
小学生の時に、講談の二、三本も読めて、
中学卒業して、そのまま入門し、
それから半世紀、努力を怠らず、
長生きして、やがて大名人と呼ばれる。

それが講談師の本来の姿だと思います。

戦前には、そういう講談師もいたでしょうが、
平成の時代では、幼少の頃から、生の講談に触れている人はほとんどいません。

1、生の講談に触れる機会がない。
2,講談に触れる機会がないから、講談師になろうと思わない。
3,講談師になろうと思わないから、講談師が増えない。
4,講談師が増えないから、生の講談に触れる機会がない。

という負のスパイラルから、抜け出す方法を考えていかなればいけません。

それにはまず、講談師の人数を増やすこと、
後継者を育成することが大切です。

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たま南湖二人会 [講談]

私にとって、
繁昌亭での二人会は初めてになります。

2日間で太閤記の続き読みをします。
初日は信長が実際にこの世を去る「本能寺の変」、
2日目は信長の葬儀の場面「大徳寺焼香場」。
いかにも講釈らしい話です。

両日とも新作があります。
「祝島 原発反対三十年」と「エベレストに眠る」。

「祝島」は思い入れが非常に強い作品です。
「エベレスト」は「できちゃったらくご!」で初演して以来、二回目となります。
初演の時はあらすじだけで、舞台に上がり、
現時点でも、台本が出来上がっていないので、どうなるのか不安が大きいですが、
三浦雄一郎さんが世界最高齢登頂記録を更新して話題となりましたので、
旬の講談でもあります。

どの講談も繁昌亭でさせて頂けるということに非常に意味があると思います。

繁昌亭での二人会は、
そう何度もあるのではありませんので、
どうか足を運んで頂けましたら幸いです。

6/19(水)・20(木)
『笑福亭たま・旭堂南湖<激突>二人会』
会場/天満天神繁昌亭
開場/18:15 開演/18:45
料金/一般前売り2500円、65歳以上&身障者2000円・当日3000円、当日65歳以上&身障者2500円

19日
笑福亭たま「ドーベルマン刑事」、「口入屋」、旭堂南湖「祝島 原発反対三十年」、「太閤記より織田信長の死・前編」、桂福丸「開口一番」(三味線:林家和女)

20日
笑福亭たま「Myselves(作・たまよね)」、「猿後家」、旭堂南湖「エベレストに眠る」、「太閤記より織田信長の死・後編」、桂治門「開口一番」(三味線:林家和女)

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太閤記続き読み!・信長の後継者は誰だ [講談]

6/2(日)
第43回『TORII講談席』~太閤記続き読み!・信長の後継者は誰だ~
会場/トリイホール
開場/14:30 開演/15:00
料金/前売2000円・当日2300円
出演順/
旭堂南青「本能寺の変」
旭堂南華「中国大返し」
旭堂南海「山崎合戦」
旭堂南湖「大徳寺焼香場」

この演目を見ただけで、
講談ファンならば、よだれを流すような、
ご飯三杯食べられるような、
そんなプログラムになっています。

「大徳寺焼香場」といえば、百年程前は知らない人がいないぐらい有名な演目でした。
歌舞伎の演目としても有名です。
岸和田のだんじりの彫り物にもなっています。
時が経って、現在は「大徳寺焼香場」という演目を聞いても、
知っている人はごくわずかです。

この演目を口演する講釈師も少ないです。。
私は宝井琴梅先生に稽古して頂ましたが、
なぜ、口演する講釈師が少ないかと申しますと、非常に難しい。
演者にとっても難しく、
観客にとっても難しい。

これは大徳寺で行われた信長の葬儀のお話です。
諸大名が集まり、焼香をする。
その順番でもめるというのが大まかな筋です。

諸大名の装束、紋印を立て板に水のごとくに読み上げたり、
葬儀の様子を事細かに解説するのですが、
古い言葉がたくさん出てまいりますから、
講釈師は覚えるのが大変。
観客は理解するのが非常に難しい。

そこで、演じる者が少なくなり、
聞く機会もあまりない。
そんな演目となりました。

ただ、私はこの演目を非常に面白く思い、
ひょっとすると「究極の講談」ではないかとも考えます。

「究極の講談」とは。
そんなものがあるのかどうかは分かりませんが、
その講談を聞いた後、観客全員が、
感動し、脳髄が痺れ、酒に酔いたるがごとく呆然となる。

観客が日本人だけじゃなくて、
言葉の分からない外国人や、宇宙人でも、
ただただ感動する。

それが「究極の講談」。

大名人が「大徳寺焼香場」をやれば「究極の講談」になるような気がします。

まあ、もっとも大名人ならば、どんな講談をやっても感動させられると思いますが。

残念ながら、私は大名人じゃないので、
「究極の講談」のようにはいきませんが、
持てる技術を全てつぎ込みまして、
魂込めて読みますので、
この演目にチャレンジしようという、
その志を受け取って頂ければ嬉しいです。

私の中では、
「大徳寺焼香場」という演目を出した時点で、
その講釈師は百点満点。
高座の良し悪しに関わらず、百点をあげたいという気持ちです。

言葉の意味が分かれば、面白さは分かりますし、
意味が分からなくても、迫力は伝わると思います。

私が口演することで、
この演目が未来に繋がります。

私がトリを勤めるのは、今回が初めてです。
ぜひお越し下さい。

全ては未来のために!

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講談が世の中の役に立つ [講談]

講談ワークショップ&怪談師養成講座の4月~6月コースを行なっています。

受講生は、
女性3人、男性2人の計5人です。

受講生の一人が、
ホームヘルパーの仕事をしています。

利用者のお家に伺い、会話の中で、
「趣味で講談を習っている」
というと、
高齢の方は、大抵、昔、講談を聞いたことがありますから、
「ぜひ聞きたい」
という話になり、
習った講談を一席読んだそうです。
すると、大好評で、
「次の話を聞きたい。他の話はないのか」
というリクエストがあったとか。

そのエピソードを聞いて、
講談も世の中の役に立つのだと、
感心をしました。

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